絵本『雨の日のふたり』はとりごえまりさんの作品です。
↑タップで試し読みできます。
この絵本は「しんくんとのんちゃん」のシリーズで、他にも出ています。
値段は1300円で、三才くらいから読んであげられると思います。
図書館で幼稚園の子どもに借りたら、とても喜ばれた絵本です。
あらすじ
しんくんは心配性のリスの男の子。
のんちゃんは呑気なリスの女の子です。
ある雨の日に、しんくんは遊びに来てくれるのんちゃんを待っています。
けれども約束の時間になってものんちゃんが来ないのです。
この時のしんくんのお部屋の時計は3時20分になっていてました。
多分、のんちゃんは3時に来るはずだったんだろうなと思ったり、テーブルにお茶の用意が出来ていたり、壁にはのんちゃんが描いたしんくんの絵が飾ってあったり、窓の外では雨が降っていたりと、絵を見るだけで、本当に様子がよく分かる絵本です。
時計が3時25分になり、しんくんの不安は広がります。
3時35分になる頃には、しんくんは心配で心配で、傘もささずに、のんちゃんを捜しに出掛けます。
ところが、のんちゃんはすぐに見つかります。
しんくんの家に行く途中で、水たまりに出来る雨の輪を数えていたのです。
しんくんとのんちゃんは、大きな木の根っこで雨宿りをしながら、のんちゃんが持って来たおみやげのクッキーを食べます。
やがて雨が止み、ふたりは虹を見に行きますというお話です。
感想
『雨の日のふたり』は、小さな子がお友達をおうちに呼ぶ時のわくわくする気持ちや、のんびりした子の柔軟な発想がとても素敵に描かれていて、読むたびに好きになる絵本です。
そういうところをお子さんと一緒に見て行くのも楽しいと思います。
個人的な感想ですが、こういう場面で、とりごえまりさんは、小さい子が共感できる作品を描かれる作家さんなんだなと感じました。
小さい子が水たまりや、道の端で、しゃがみこんで何かを真剣に観察している光景を見掛け、とてもかわいいと感じたことが何度もあるからです。
幼稚園くらいのお子さんにはオススメの絵本です。