悲しいモンゴル民話「スーホの白い馬」を子供と読みました

「スーホの白い馬」という絵本があります。


↑タップで試し読みできます。

読んであげるなら四歳から、自分で読むなら小学校低学年くらいからを対象にしたお話です。

小学校の教科書に載っていたこともあるので、知っているお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。

読む人を選ばず、男女どちらのお子さんにも向いています。

動物を愛する優しい心を持つ、全ての子供向けともいえると思います。

祖父母より、幼稚園の入園祝いとしてもらいました。

書店で買うと1365円だそうです。

スーホの白い馬のあらすじ

モンゴルの楽器、馬頭琴の由来の話です。

モンゴルでおばあさんと二人暮らしの貧しい羊飼いの少年スーホが、白い子馬を手に入れます。

大事に育てた白馬は立派に育ちました。

ある日、あたりを治めるとのさまが、競馬の大会を開くことになりました。

一番速く走った者に、殿様の娘を結婚させるというのです。

友達から勧められて、スーホは大会に出て優勝しました。

しかし、とのさまは約束を守らず、銀貨三枚を投げつけると、白馬を取り上げてスーホを痛めつけて追い出しました。

白馬は背に乗ろうとした殿様を振り落とし逃げます。

家来たちに矢を射かけられ、傷つきながらスーホの家にたどり着きます。

手当てのかいもなく死んだ白馬をスーホは悲しみ悔しがります。

ある晩、夢に出てきた白馬は、スーホに自分の体を使って楽器を作ることを伝えました。

それで出来上がったのが馬頭琴です。

この楽器はモンゴル中に広まりました。

子供は少しあぜんとしていました。

悲しいお話なので、子供は少しあぜんとしていました。

広いモンゴルの景色を朴訥なタッチで力強く表現した挿絵を一緒に楽しみながら読んであげると、より理解が深まるようでした。

長めのお話なので、繰返し読んで行くうちに、

「なぜとのさまは約束を守らないのか」

など、子供なりに疑問を持ったり考えたりするようになっていきました。

悲しさや優しさといった、情緒を育てる良い絵本だと思います。

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