荒井良二さんの絵本「バスにのって」は、息子のお気に入りの一冊でした。
↑タップで試し読みできます。
幼児向けで、男女問わないお話だと思います。
絵が可愛いのが気に入って、絵本専門店で1300円で購入しました。
あらすじ
舞台はどこか不思議な中近東あたりにありそうな砂漠。
旅人が小さなバス停の小屋でバスを待ち続けます。
いろいろな人や、いろいろな車が通り過ぎていきます。
夜になり朝になり。
そしてやっとバスがきたのです。
が、満員で乗れなかったので、結局旅人は歩いていくことに・・・。
こう説明してみるとただそれだけのお話なのです。
絵本を読むとゆったりとした時間が
ただ、そこには不思議なゆったりした時間が流れています。
文章の中に一定して入る
「トントンパットントンパットン バスはまだきません」
という言葉が、そのゆったりした時間を楽しんでいるような、そんな時間を言葉のリズムで刻み込みます。
息子の反応
息子は初めて読んであげたのは3歳頃だったと思います。
が、初めて読んだ時から、このトントンパットントンパットンと言う言葉を聞くと楽しくなっていました。
何度も自分でも「トントンパットントンパットン」と言って喜んでいました。
荒井さんの本は、その独特なエスニックな雰囲気と色彩感覚、広々とした空間感が魅力で、ほかにも何冊か買いました。
その中でも読んでいる方も楽しく、子どもも楽しい本としてこの本はお気に入りの一冊です。
大人もほんわかした心になれる「バスにのって」
読み聞かせは、読む方が読みやすく楽しくないとなかなか何度も読もうと言う気持ちになれないという事があります。
が、この本は文章のリズムが読みやすいです。
読んでいる本人が楽しいので、子どもにもその楽しさが伝わるのではないかと思います。
この「バスにのって」は、せわしないこの世の中で、広い場所にいてゆっくり時間が過ぎていく感じを味わう事ができます。
そして、「ゆっくりいこうよ」という気持ちにさせてくれます。
ほんわかした心になれる大人にとっても楽しい絵本なのです。