絵本『こしょうできまり』は、息子はこしょうをガリガリと摺り入れるようになるほど影響のあった本です。
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『こしょうできまり』のあらすじ
森の中の古い家に住む「ねこ」と「りす」と「あひる」は、かぼちゃスープが大好き。
ねこが切り分け、りすがかきまぜ、あひるが塩で味を整えると世界一おいしいかぼちゃスープのできあがり!
・・・のはずなのですが、この日は塩が一粒も残っていません。
ということで、三匹は町まで塩を買いに。
大都会にうろたえながら、三匹は塩屋さんを目指します。
ところが、やんちゃなあひるがこしょう屋さんを見つけます。
かぼちゃスープにこしょうを入れたいっ!
どーうしてもこしょうが欲しいっ!
とふらふらと店に入り、二匹とはぐれてしまいます。
親切なにわとりや、犬のおまわりさんたちが探してくれますが・・・という内容です。
初めての出会いは図書館
同じシリーズの『かぼちゃスープ』、『とびきりおいしい』と共に5歳の息子はもちろん、私も夫も大好きな本です。
はじめての出会いは4歳の頃、図書館でした。
が、何度も借りたいと息子が言うのでネットで探し、1600円程で購入しました。
『こしょうできまり』は、落ち着きと鮮やかさを兼ね備えた色使いが何とも言えず心地よいです。
絵の構成も個性的で不思議な世界観を作り出しています。
訳文には独特のリズム感があります。
淡々とした表現の中に明るさ、楽しさを感じさせます。
『こしょうできまり』の対象年齢は小学校低学年ですが、大人も
特に性別、年齢の指定はないと思いますが、小学校低学年ぐらいまでは純粋に楽しめると思います。
また、この独特の雰囲気にはまってしまう大人も多いのではないでしょうか。
息子のお気に入りの部分
同居する虫たちによる裏ストーリー的なものも隠されており、息子はこちらもお気に入りです。
あひるを心配しついていく虫たちが時折発する短い台詞は、虫の気分になりきり自分で読んでいます。
絵本の影響でかぼちゃスープが食べたくなる
最後はめでたく三匹が再会するのですが、この場面も淡々と感動的です。
三匹揃って家に戻り、世界一おいしい?かぼちゃスープを口にするところでは、
今日はうちもかぼちゃスープにしよう
と、いつも思ってしまいます。
『かぼちゃスープ』シリーズに出会ってから、我が家では頻繁にかぼちゃスープを作るようになりました。
そしてこの『こしょうできまり』の影響で、息子はかぼちゃスープをはじめとする各種スープに必ずと言っていいほど、こしょうをガリガリと摺り入れるようになりました。