大人になってもう一度読みたくなる絵本『ことりとねこのものがたり』の感想とあらすじ

絵本『ことりとねこのものがたり』は、なかえよしをさん作、上野紀子さん絵の作品です。


↑タップで試し読みできます。

 

『ねずみくんのチョッキ』といえば、思い出す方も多いかもしれません。

対象年齢は4-6歳からと書いてありました。

値段は私が買った時には1200円でした。

この絵本の初版発行は1982年です。

『ことりとねこのものがたり』を初めて私が読んだのは、小学生の時

『ことりとねこのものがたり』を初めて私が読んだのは、小学生の時でした。

大人になり、題名もあやふやだったこの絵本と再会し、迷わず購入しました。

読み聞かせでも、一人で好きに開いて読むのにも子供には良い本だと思います。

あらすじ

『ことりとねこのものがたり』のあらすじです。

高いところへ登れず、いつもひとりでいるくろねこと、そのたったひとりの友達のことりのお話です。

この絵本で描かれる世界は、高層ビルのない、緑の多い街並みです。

空に近く、美しい景色が広がります。

一度でいいから空を飛んでみたいということりに、くろねこは鳥かごを開けて、その願いを叶えてあげます。

が、ことりは鳥かごに戻ってきた翌日、死んでしまいます。

くろねこは、ことりの羽をくわえ、街で一番大きな木に登り、ことりの羽を空に放ちます。

きらきらとかがやくことりの羽を見つめ

 「こんどこそかえってこなくていいんだよ」

とくろねこは話しかけます。

この絵本を読んで思ったこと

『ことりとねこのものがたり』は、

 自分のための勇気ではなく、
 大切な誰かへの優しさから
 起こる勇気があるんだよ

ということを、

 やさしい言葉と、
 やわらかな色遣いの絵

で、教えてくれます。

読んだ直後には、何となく、という印象かも知れません。

何年もして、

 自分に勇気が必要になった時、
 誰かから優しさをもらった時、
 改めて何かを感じさせてくれる

絵本かな、と思います。

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